『内面』と『外面』のバランス

子曰く、質文に勝てば即ち野

文質に勝てば即ち史

文質彬彬として、然るのち君子

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人間は、外形と内容とが釣り合っていなければ、

立派な人物とはいえないと説いている。

いかに内心が誠実で高潔な精神の持ち主でも、

外面に表れた言動が礼を欠き、精神にそぐわないと、

その人は野卑な田舎者にすぎない。

反対に内心が下劣であるにもかかわらず、

外面をうまくとりつくろって美しく見せかける人が

しばしばいるが、これもまたけっしてほめられた人物ではない。

これはちょうど心にもない美辞麗句をつらねて書くのを仕事にしている

役人と同じだ。

だから人は文(外面)も質(内面)も過不足なくバランスよくそなえた人物を

はじめて君子と呼ぶことができる。

こういう状態を文質彬彬という。

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