フットワークの軽さが、結果的に一番コストを下げることもある

新しい商品を立ち上げると、「そろそろ機械化したほうがいいでしょうか?」というご相談をいただくことがあります。
確かに機械化には大きなメリットがあります。
人手を減らせますし、生産量が安定すればコストも下げやすくなります。
だからこそ、「機械化=正解」というイメージを持つ方も少なくありません。
でも、現場でいろいろな商品を見ていると、それだけでは判断できないことが多いと感じています。
機械化が力を発揮する商品とは
機械化が最も力を発揮するのは、何年も仕様が変わらず、大量に作り続ける商品です。
例えば、全国で販売されるナショナルブランドの商品。
毎日何万パックも製造し、その状態が何年も続くのであれば、機械化はとても合理的な選択です。
人の手を減らし、安定した品質で大量に生産できる。
設備投資を回収できるだけの生産量があるからこそ、機械化の価値が生まれます。
一方で、多くの商品は変化しながら育っていく
一方で、私たちが日々お手伝いしている商品の多くは少し違います。
「新しい味を試したい。」
「パッケージを変えてみよう。」
「内容量を見直そう。」
「季節限定の商品を出そう。」
そんな小さな改善を何度も積み重ねながら、お客様に選ばれる商品へ育っていきます。
今の時代は、何年もまったく同じ商品が売れ続けるケースは決して多くありません。
お客様の好みも変わりますし、市場の流れも早く変化します。
だから商品も、一緒に変化していく必要があります。
変化のしやすさも、大切なコスト
機械化すると、生産コストは下がることがあります。
でも、その代わりに「変えるコスト」が大きくなることがあります。
例えば袋のサイズを少し変えるだけでも、部品交換や調整が必要になることがあります。
内容量を変更したり、新しいパッケージにしたりするたびに、設備の設定や工程の見直しが発生します。
もちろん、それが悪いわけではありません。
ただ、「変えられること」が商品の強みになる時代には、その柔軟性も大切な価値だと私たちは感じています。
手詰めだからできること
私たちは小分け専門会社として、毎日さまざまな商品を扱っています。
その中で感じるのは、手詰めには「試しやすさ」という大きな強みがあることです。
袋を変える。
ラベルを変える。
セット内容を変える。
数量限定の商品を作る。
こうした挑戦を、小回りよく進められるのは手作業ならではの良さです。
新しいアイデアをすぐ形にできることは、結果として商品の成長スピードにつながることも少なくありません。
商品に合わせて供給体制を考える
私たちは、「機械化が良い」「手詰めが良い」と決めつけることはありません。
大切なのは、その商品が今どんな段階にあるのかということです。
これから市場を広げていく商品なのか。
すでに大量生産が続いている商品なのか。
その答えによって、最適な供給体制は変わります。
商品の成長に合わせて柔軟に動けること。
そのフットワークの軽さが、遠回りに見えて実は一番コストを抑え、商品を長く育てることにつながる場合もあります。
私たちも現場でさまざまな商品に関わる中で、その大切さを何度も実感してきました。
だからこそ、「どう詰めるか」ではなく、「どうすれば商品がもっと成長できるか」という視点で、お客様と一緒に考えていきたいと思っています。
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